2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あたしの先輩

大学三年生の頃、新卒枠としてガツガツ就活してた。だって大学の同期、周囲がそんな感じだったから。早稲女としてその名に恥じぬよう、そんな思いしかなくて、大手マスコミ、キー局ばっかり書類出して、書類はなんだかんだでちゃんと通るんだけども(だって…

彼氏と別れた

令和になってからしばらくして日曜日、彼氏と別れた。 なんで別れたの?って最近きかれたけど、ちゃんと言えなかった。話が合わなかったというのが理由だけれど、どうして今更?と向こうは思ったんだろうなと思う。彼としては、9:1で私が喋るというのが心地…

生まれてすみません

よく、生まれてすみませんと思っていた。 どうすれば良いんだろう、死ぬこと以外の方法が思いつかなくて悩んだ。 どうして私はかわいくなくてピアノも下手で表彰もされなくて頭も悪くて友だちともうまくやれないんだろう。お手伝いも好きじゃない。 かわいい…

すごくかっこいい人に出会った

かっこいいので、また会いたいし私とデートしてほしいな。また会えるかな。 思わず弟に話したら、ニヤニヤしながら話しちゃうもんで、ますます自分に照れた。でもだってすごくかっこよかったもので。 また一緒に話したいな。

ほっぺたがおちる

「おいしかったよ。ほっぺたが落ちるくらい」 というから、あたしはびっくりして 「ほっぺたが落ちる?」 と繰り返した。 そしたら、ままが笑って 「そう。おいしいとほっぺたが落ちるんだよ」 とあたしに説明した。 どういうことか分からず、訝しんでいるあ…

ちっちゃいこの悪意

なんにも自分は悪くないのに、悪意をもらうこともある。そういうのに気付いたのは社会人になってからだけど、よくよく考えたら幼稚園の頃も、そういう意地悪を受けたことがあった。 東京の幼稚園から田舎の幼稚園に転入してからのことだった。 なんとなく私…

ステキな幼稚園

素敵な幼稚園に通っていた。お受験をして、芸能人とか会社経営者とかお金持ちの人とか家柄が良い人とか、そういう人の子供たちが通うキラキラした世界に通ってた。 みんな優しくて、私が泣くといつも慰めてくれて、私は人気者だった。みんな良い子だからお世…

ちっちゃい頃

赤ちゃんのあたしをだいて、ままはあたしの頭のとこの、とくとく脈うってる薄〜い皮膚を見て、ここをだれか意地悪な人にぶすっと指をさされたらどうしよう、とぞぉっとしたらしい。すぐに死んじゃいそうなあたしがこわくて、この子をまもらなきゃと思ったっ…

汚部屋のなかの私

退職した。大学院に専念している。思い切ったね、と言われると、まぁねと思うけれど、まあもうどこでもやれる自信みたいなものはついたし、いっぱい考えて決めたから。 13連勤したあと円満に無事にあたたかい雰囲気のなか退職して、引っ越しやらなんやらでい…