この感情や感覚を覚えておこう

 

 例えば,この暮らしとか。

 いままで生きてきて,いまが最高級な暮らしをしていると思う。これはまた更新するつもりでいるけれど,しかし。

 念願の研究ができて,嫌いな人にはあわなくて良くて,疲れるような人間関係が選ばない自由があって,弟と暮らすことができて,目覚ましをかけたりかけなかったりする予定の余白があって,ご飯を選ぶ自由があって,トイレにもいつでもいける。幸せである。

 ちょっとだけお金の心配はあるけれど,でも精神的な豊かさがある。計算しながら贅沢はしすぎず,生活していくのは案外楽しい。そういえば,死にたい(どこかからか,なにかから逃げたい)と思わなくなった。

 

 最初はこういうことを書くつもりではなかったんだけれども,いまの感覚を大事にしたいなと思ったら,つらつら書けてしまった。

 

 なんとなく,上昇していきたいという気持ちの癖があって難しかったけれど,これからの人生は私がどれだけ幸せか,やりたいことができるか,なりたい自分でいられるか,だなあと思った。それは他者の目は関係ない,私の世界のことだ。これに気づくことはできていたけれど,なかなかそう思うこと,それが事実だとわかるまでには時間が必要だった。

 

 良い大学や良い大学院に入ったこと,それはひとつの大きな財産だと思う。良い出会い,豊かな経験ができた。でも,就職先は?「良い」の基準はひとそれぞれで,進学先よりも分かりにくい。多種多様。自分の感覚を大事に。癖に惑わされず。

 

 私はいまみたいな生活をずっとしたいと思う。今が幸せだと思う。その感覚に近い職場が良いのだと思う。

 

 どこになるかな。どこを選ぶかな。4月からの私の勤務先。