なぜ私は傷付いたのか

 

大学院の同期にツイッターで呟かれていた。ツイッターを見つけたのは偶然で、私たちはフォローフォロワー関係ってやつでも無かったし、私がみることを想定していないんだと思う。

 

 

 

読んだとき、怒りが湧いた。そしてその怒りの理由を探したときに、ああ傷付いたんだなあと思った。でも、言葉はたしかに酷いけど、どうして傷付いたのかは分からなくて1日かけて考えてた。研究の合間合間に。

 

 

 

私のことを「絶望」と表現していた。絶望、って言われちまったよ(笑)で流したいところだけど、胸のなかに嫌な感じでぐっさりと残った。

 

 

 

私のほうが、ストレートマスターで入学した同期たちよりも、当然年上だ。私は社会人を経験してから大学院生になった。学部を出て就職して、お金を貯めて、研究したいことを見つけたから、大学院に来た。

 

 

 

その年齢差もあるのに、これが分からないなんて絶望、というような表現をしていた。歳上のくせに、ということだ。いま書いていたら感情が震えたけれど、なぜなのか分からない。泣きそうなくらい腹が煮えたようだ。

 

 

 

お前に何が分かる、という感情か。

 

 

 

分かってほしいなんてもう思わない。そういう期待はしない。

 

 

 

私が、あなたに、はかられてたまるか。

 

 

 

前にもこういうことがあった。その同期に傷つけられた、と感じた。そのとき、同じことを思ったことを思い出した。

 

 

 

私があなたに、はかられてたまるか。

 

 

 

私は少なくとも、あなたのことを馬鹿にしたことはないよ。でも私も、私の軽率なひとことであなたを傷つけたこともあるんだろう。あるいは、私の相槌が単調だったりテキトーだったりして、相手にしたらなめやすいのも原因の1つだっただろう。

 

 

 

年下の同期たちと、壁なくやってきたつもりなんだけど。仕事の有無、年齢、学歴、交友関係、それらを通して彼らをはかったことなんてない。いま同じ場所にいて、研究を頑張る仲間。尊敬だってしていた。学部時代に研究したいと思えるものを見つけたんだな、と。私は卒業するときに、社会に出てそれをみつけようと思った。教育に興味があって、研究したい気持ちもあったけれど、まだ教育をずっと好きだと思えるような自信もなくて(熱しやすくて冷めやすいから。でも一番興味を長く持ってきたのが教育だった)、教育の現場でちゃんと見つけられたらまた戻ってこよう、と。研究への不安も働きたい気持ちもあった。若かった。だから、学部のときに気持ちを固めた彼らを尊敬する気持ちがあった。

 

 

 

でも、だからといって、彼らになめられるような人生を送ってきたつもりだってないのだ。尊敬しているからといって馬鹿にされたら嫌だし腹ただしいし。親しみやすいからといって馬鹿にしてはいけない。笑顔だからといって何も考えていないとは限らない。

 

 

 

あの子に馬鹿にされるような人生は送ってない。あなたに私は、はかれない。

 

 

 

私はあなたをはかろうとしたことなんて無いよ。

 

 

 

私は一人ひとりを尊重したいと思ってる。

 

 

 

私は私の大事なものを傷つけられるのが許せない。

 

 

 

私は、私のことも大事に思ってる。私自身の研究のことも。

 

 

 

同期とは研究発表会を計画していた。研究に意見をもらうことは大切だ。学部時代から意見交換は大切にしてきた。仲間たちと。教授と。出会った人たちと。

 

 

 

でも、あなたとはやりたくない。

 

 

 

なぜなら、あなたは尊敬する相手ではなくなったから。私はあなたに刺されたと思う。いままでも刺されてきたと思う。だから、研究発表会でも、あなたからの言葉に過剰に反応してしまうと思う。それは私にとっても健康的でないことだし、あなたにとっても良くないと思う。あなたに私の大事なものを渡したくない。信頼できない。

 

 

 

あなたはあなたの世界にそぐわない人を、ドカドカ殺そうとするもんね。

 

 

 

あなたはあなた自身が一番正しいと思っているもんね。

 

 

 

あなたは、なぜ人が離れていくのか分からない、と言っていた。友達がいないと。そして、なぜ馬鹿な人に意見をあわせないといけないのか、解説してあげなければいけないのか、と怒りをあらわにした。私はあなたに分かるように説明することは出来ないけれど、分かるよ。

 

 

 

あなたが正しい場面でも、あなたを正しいと思いたくなくなるような口調で人を責めることを、私は正しいと思えない。

 

 

 

書いていたら、いろいろ今までの関係や会話まで思い出して、混ざっちゃった。

 

 

 

なぜ傷付くのか。それは、私のことを思って言っている言葉ではないからです。愛がないからです。人として尊重されていないからです。大事だと思われていないからです。そういうことが伝わってきたから。

 

 

 

ツイートな日付を見たら、それは私への頼みごとをする前の日付だった。

このツイートのあと、私にあれを頼んでいたのか。私を馬鹿にするのもいい加減にしろよ。

 

 

 

でもおそらく彼には、私を馬鹿にしているという感覚はないのです。だって、彼は彼の世界の中でいつだって正しいことを選択し、言葉にしているからです。もう、そういう世界の中で生きていっていただければ良いです。

 

 

 

 

さようなら。楽しかった思い出だけを残す。