生徒と教員が付き合う事例

 

私が直接知っている限りでは、5つある。そう、意外とある。例えば、高校時代、私の同級生(女の子)と理系科目の先生は付き合っていたようだし(ただし卒業してから。今は別れてる。)、社会科の先生は元生徒と結婚していた。付き合うまでいかなくとも、大学で知り合った先輩の学校(男子高)では、保健の先生と生徒が休日にデートしてる(一緒に歩いてる)なんてこと、よくあったらしい。それを見かけて、後日学校で囃し立てるのが楽しかったんだって。かわいい。誰がかわいいって、その保健の先生と噂になるでもなく、ただただ囃し立ててたっていう、その私の先輩がかわいい。

 

高校生と教員、なんて漫画の世界のようだと思っていたけれど、意外と漫画のほうが後だったりしてね。

 

実は私も、教師になってから高校生から告白されたことがあるのだ。付き合う……ことは全く考えなかったし、付き合うことを期待しての告白では無かった(と思う)。今までなんとなく誰にも言っていなかったけれど。高校生からの告白も含めて、告白された回数を数えるみたいな、人生初心者のようなことは何度かしていたけれど、それもあくまで心の中にとめておいた。

 

告白は嬉しいけれど、もう少し広い世界に出たら、君は私のことなんて良い思い出にしちゃうんでしょ……とでも言えたら良かった。大人びた感じの、あるいは人生の先輩ぶった言葉を返せたら良かったのだけれど、実際は、ありがとう、だなんていうありきたりのことしか言えなかった。そういう思い出、青い思い出が私にはたくさんあるし、これからも増えていくと思う。だんだん、若くて恥ずかしくて甘くて痛いような青色から変化していくんだろうけど、その先の色はまだ分からない。私、何色になるのかな。