あたしは甘えるのが好きだ

 

家族に対しても、誰に対しても、うまく甘えられなかった。社会人一年目までは。

 

社会人一年目。あたしはある教員に騙されて(とは言っても、私にも進んで騙されてしまったようなところはあるので、反省。)色々辛い思いをしてしまったのだけれど、彼に出会えて良かったことの1つとしてあげられるのは、人に甘えられるようになったことだ。

 

現在は、主に、家族に甘えている。家族に甘えられるようになったので、彼氏に甘えるのも出来ると思うのだ。それが私には楽しみでしょうがない。次に彼氏が出来たら、楽しく戯れたり甘えあったりしたい。想像するだけで胸が弾む。

 

彼はいっつも彼女(私じゃない方の彼女)に甘えてた。もちろん私にも甘えてた。家族にも甘えてるみたいだった。上司にも先輩にも甘えてた。

 

にゃんにゃん言ったり(湾曲表現じゃなくて、本当に言葉として、「にゃんにゃん」って言う)、語尾に〜なりってつけたり、ラインも抜かりなくかわいかったり。ハートがべたべた、かわいい言葉遣い。赤ちゃんみたいに。猫ちゃんみたいに。

 

そういう思いっきり甘えるっていうのが私には出来なかったから、新鮮だった。わがままを言ったり愚痴をぶつけたりするような可愛げのない甘えはあったくせに、そういう甘えは出来ていなくって、最初は勇気がいったけれどしばらくしたらむしろ、やらなかった自分があほに見えるようになった。

 

ストレスも減る。楽しい。絆も深まる。

なんて素敵!あたしは甘えるのが好きだ。