学校は社会

 

学校だってひとつの社会だ。

 

社会を知らない教員、世間知らず、だなんて言葉は本当に勝手な言葉だ。そういうこと言えちゃう人っていうのは総じて傲慢だけれども、自分の過ごしてきた学校と職場環境が違うから言ってるだけだと思う。自分の職場を社会だなんて表現するのも実に傲慢だと思う。職場だって社会の中の、ただの1つだ。全部知った気になって色々断言する人を、私はちょっと軽蔑してしまう。

 

私の今勤めている学校と、私が今まで過ごしてきた世界(学校)だって、全然違う。だからすっごい苦労してた。今だって苦労する。

 

まあそれは、私たちってなんとなく分散されてこれまで生きてきてて、頭脳やら育った環境やらが似たような人たちが集まる環境で過ごしてきて、急に働くってなって似てる人も似てない人もいろんな人が集合!一緒くたになる!しかも社会の一部として自分の時間を使う!ってなったら、、そりゃ今までより過ごしやすいって人は少ないと思う。

 

学校って1つの、しかも小さ〜い国だ。だから学校が違うと全然違う。異文化。似てる価値観の学校もあれば、そうじゃない学校もあって、経験が活かせるときもあれば全然活かせないこともある。いまのところ、活かせてないことのほうが多い。生徒との人間関係も含めて。勉強もして行事も部活も頑張ってきて学校が好きだった私と、この学校に入学してくる生徒の言葉や価値観、頭の使い方は全然違うし、もちろん人生もこれからの生き方も違うし。私は先生として導かなきゃいけない立場だけれど、実際の人間関係では波風をどちらかというとなだめたり否定しないでいたりする方だったし。苦しむことも多い。

 

卒業生がその学校で働くっていうのもそれなりに大変さはあるだろうけど、そうじゃない人にとっては益々、大変だ。ルールも守れなかったりする。知らなくて。そうなの?!と思ったり。

 

学校は社会。この波をこれからもうまく乗りこなしつつ、でも、今年の9月には退職願を出そう。