神さまはホントにいるのかもしれないよ

 

仕事帰り、バス停でバスを待っていたら、通りすがりのおじさんがわざわざ自転車を停めて話しかけてきた。

 

なんか話しかけている風だけど、私の方をじっと見ているけれど、距離が近いけれど、話す相手は私じゃなくても良さそう、誰かに話したいだけな感じ、普通に迷惑だった。

 

以前の私だったら相槌うってたけど、刺激しないようになんとなく首を動かして、そっちのほう見ないようにしてた。

 

人間ってすごいよね、みんな顔が違う。

 

という話から

 

生命の神秘

 

に話がうつって、

 

「ねえ、すごいでしょう。神様っているのかもしれないよ」

 

というもんだから、思わず顔を見てしまった。

 

おじさん。神様っているのかもしれないよ、と思いながら死ねたら良いだろうね。良かったね。

 

 

そこから話はコロナ、戦争の話、死ぬことへうつっていった。コロナの話になって、改めて、そのおじさんはマスクをしていなかったから、迷惑だなぁと思った。

 

 

戦争は絶対やっちゃいけない、と言っていた。それについては私も同感だったので頷いてあげた。

 

やれやれ、バスがもうすぐ来るかな、というところでおじさんは、じゃっ、またっと言って自転車に乗って去っていった。

 

 

 

 

これは良い話を聞けた、とか、おじさんがかわいかった、とかいう話じゃない。

 

 

 

 

おじさん、いきなり勝手に話しかけられても迷惑だよ。

 

 

 

 

お前ごときが考えてること、この私が聞きたいわけないだろ。迷惑を自覚しろ。

 

 

 

 

まじで迷惑だった。次からイヤホンする。話しかけられて、びっくりしてイヤホン外してあげちゃったのが悔しい。