あ、もう大丈夫だ。と思った

 

先日、前の職場の人から突然のお誘いがあり、21時から支度を始め、バスと電車と車で移動し、5人でオールをした。一緒に過ごしながら、「なんなんだろうこのメンバーは。一緒に過ごしているのって不思議だなぁ、しかも全然緊張しなくて、楽しい。」と思っていた。

 

「素」の、肩の力を抜いた私がそこにいた。なんとなく前の職場を恨んでいたときもあったけれど、それも無くなった。改めて久しぶりに会って話してみると全然、悪いひとたちじゃなくて楽しくて、私をずっと受け入れてくれていて、全部良い思い出になっていた。

 

ひょっとしたら、私だけが壊れていっていたのかもしれない。あの環境の中で。あの頃の私は本当に苦しんでいたから、今の私が当時の私を責めることはできないし、反省も促さないけれど。ああいう私でも受け入れて、愛してくれてたんだな〜と思った。この先輩たち。ありがとうございました、と思った。

 

男の先輩4人と、それから私。5人でずっと過ごしたけれど、なんでだろうって思えるほど、本当に楽しかった。

 

ちょうど、なんとなく物足りないけれどお風呂に入って、なんとなく外に出かけたいけれど眠りにつこうとしていたとき。そんなときに電話が鳴って、急遽会うことになった。すごくすごく、タイミングが良かった。

 

一緒に過ごしながら、すごく不思議だった。一緒に楽しくいられていることが。初めて、あの1年間と環境と自分の頑張りと苦しさと、一緒に過ごした先輩方を肯定できた気がする。不思議とモヤモヤしていたこと、恨みも、全部消えた。あの楽しい数時間のおかげで。

 

あの楽しい数時間、先輩たちがあったかくて、見守ってくれてて、私もずっと楽しくて、すごく幸せだった。本当はあのなかにずっといたのだとしたら、私のあの苦しさはなんだったんだろうと思う。あるいは当時は違ったとしても、良かった、改めて出会うことができて。そして、そういうあたたかさに気付く私に戻れていることにも気付けて、あ、私はもう大丈夫だ。と思った。