公務員に合格していた

 

ふいに電話がきて、合格を知らされた。その電話がかかってきたのは11時くらいのことで、もう普通の人なら起きている時間だったけれどもわたしはまだ眠ってた。

 

 

寝ぼけなまこで電話をとって、「合格です」やらなんやら細かいことは覚えてないけどそう言われたので「はい」とこたえた。

全部の質問に「はい」とこたえて、しばらくして電話が切れた。書類がいつ届くのか聞けば良かった。それだけ思って、嬉しくて家族にもラインして、そのままぱったりまた寝た。

 

 

もう一度目覚めたときに、夢だったらどうしようと思って着信履歴を見たらちゃんと電話番号が残っていた。ウワー良かったー、もう正直心を切り替えようとしていたところだった。

 

 

春ごろに合格していた大学職員の内定式も終えていたところだったのだ。それで、自己紹介したり先輩と飲み会したり上司に気に入ってもらったり、していた。

 

 

公務員になるために、そこを辞退した。すごくあたたかかった人事の人に辞退の電話をするのは嫌だったけど家に弟がいるときに思い切って電話をしたら、そうですかではフリーフォーマットで良いので内定辞退書も出してください、とかたい声で言われた。事前に提出してた諸々の書類について聞いたら、こちらで処分しておきます、とだけ返されて電話が終わった。送り返してほしい書類があったのだけれども、まあ仕方がない。諦めることにした。

 

 

そのまま内定辞退書を書いて、その日のうちに提出した。ずっと頭の中にあったことがひとつスッキリしたので良かった。

 

 

それでそのあとは修士論文のことばっかりだった。修士論文は直前に書き直したいところ、加筆したいところ、削除したいところがたくさんたくさん出てきたので20時間くらいぶっ通しで書いていたりした。そのときは、パッと気付くと何時間も経過していて、いつのまにかトイレに行きたくなっていたり喉がかわいていたりするので目の前に飲み物のペットボトルをおいたりアラームをかけたり対策をした。そうやって急かされるようにガツガツ書いた。

 

 

……話が逸れた。まあ、そんなこんなで、修士論文のことがあったのでこのブログで合格のことを書くのが遅れた。そういう繋がりにしておこう。

 

 

某庁に落っこちたときの私のブログが苦しそうでビックリした。最終試験まで受けて、最終合格発表までもが結構長かったもんだから「コスパ悪すぎ」とかそういう嫌味を思っていた。某庁。私はしかも2名しか取らない枠を受けていた。倍率を考えたら落ちても仕方がない?でもさあ大学職員だって400人中の10名とかそんな感じだよ?それでも受かったのに。倍率は関係ない、ただただ悔しい。

 

 

でもわたしは努力していたとは言えない。3月まで仕事を頑張っていて、そこから1ヶ月間で最終試験までいけるくらい準備しましたよ、偉いでしょ。それはまぁ努力はしていたとは言えるかもしれないけど、公務員試験にむけて努力したとは言えないな。しばらくしてからそうやって納得した。だってもっと時間をかけて準備した人だっているし、専門的な勉強をしていた人だっているだろう。でも悔しかった。落ちたら意味ない!なんて考えだった。生意気な私。自分がすごいと思い込んでた?なんだろう。筆記受かると良いな、それくらいだったのに筆記が受かったらモットモットと欲も自信も膨れ上がってしまった。強気の受験だった。親から聞いた話だと、この庁を受けてるとき私はとても痩せたらしい。

 

 

まあ某庁は落ちちゃったけど、今冷静に振り返ると、あのときの筆記試験前に2週間くらいガッツリ勉強したのが今回の合格に生きてると思う。弟に教えてもらったり電車の移動中にニュースを確認したり、問題集買ったり。今思えば脳の良いトレーニングになった。某役所の試験は秋で、修士論文やら発表やら立て込んでいて勉強できなかった。だから春、あのときの貯金で筆記試験は合格したのだと思う。

 

 

大学職員合格して、某庁に落ちて、結構落ち込んでもう受けるのやめようかなとまで思っていた某役所だけど、合格できた。運も味方してくれたような気がする。二勝一敗だけど、順番が良かった、気持ちとしてもありがたい。ほんと終わり良ければ全て良しだね。