死んでいなくて良かった

 

死にそうなっていた友達を思い出す。

 

 

 

中学校時代からの親友。全然会えていないけれど、結婚式にはきてほしいなと思うような存在。

 

 

高校も一緒だったけれど、鬱病だったので少し大変そうなところもあった。体力面とかにも影響あるんじゃないかなと思った。仲良しの4人で自転車で高校まで通っていたのだけれど、坂道を登りきる前に体力が尽きて自転車から降りようとしちゃうことがあったから。(あたしたち3人は自転車にのったまま無事に登りきる。)

 

 

 

大学に入って、その子とあたしはそれぞれ違う大学に入った。あたしは大学がすっごく楽しくて楽しくて、いろいろ疎かになっていた。部屋の片付けとか家事とかそんなの二の次で、きらっきらの仲間と大学、環境に夢中になっていつも外にいた。

 

 

 

そんなとき、電話がよくかかってきてた。最初は出たんだけど、忙しいときに出なかった。繰り返しかかってきてたけど、そのとき、ああ、ほんとに意地悪だけど「それどころじゃない」って思って無視しちゃった。大学生活を優先してしまった。

 

 

 

そしたら、その子は首をつって病院に運ばれていた。

 

 

 

ふとしたときにその子のブログを読んだら、首をつったことも病院で目が覚めたこともすごく頭が痛いこともいろいろ書いてあった。

 

 

 

あたしはとんでもないことをしてしまったと思った。あたしが電話を取らなかったから???話を聞いてあげれば良かった、私、どうして電話をとらなかったんだろう。

 

 

 

急いで、その子に電話をかけたら、その子は私に電話をかけたことを忘れていたみたいだった。「え?電話?なんのこと?…覚えてなくてごめんね」と言っていた。

 

 

 

もしかしたら記憶が曖昧なのかもしれないし、気を遣ってくれたのかもしれないし、その子にとってあたしに電話をかけたことなんて自殺の示唆とはなにも関係ない取るに足らないことだったのかも、とも思う。

 

 

 

そうなのかな。でもごめん。時期が重なっていたはずだと思う。私への電話が増えた時期と、ブログでたどる自殺の時期が。

 

 

 

その子は大学中退してほかの学校に通って無事に卒業して、仕事したりしなかったりしながら生きてる。生きててくれ。会えていないけれど、またいつでも会えると思っているから会わずにいられるんだよ。