Netflix「蛇にピアス」

 

数年前だったら、痛々しくて観られなかったと思うし、ピアスを拡張するときなんか手でなんとなくテレビ画面を覆って薄目を開けて観ていた。(私はクロームキャストを使って観てる)

 

ルイ、アマ、シバ。

 

ねえ、シバがアマを殺したのは愛情表現としてなのかな?

 

そうだったとしてもアマがかわいそう過ぎる、アマがそういうの望んでいたらまだ救われるかもしれないけれど、あんなにルイのこと好きで、笑顔で、ルイのこと心配していて、それなのにシバに殺されることを望むわけないし。

 

そもそも、シバがアマを殺したという確証もないけれど、シバが殺したんじゃないとしたらもっとアマは報われない。暴力団だかなんだか、そういう人たちに殺されたってことになる、そしたら散々痛めつけられて誇りも保てないような感じで殺されたってことだもん。ああ、でも、どんな相手だとしても、酷すぎる。

 

アマを殺すなんて。アマ、こんなことなら人を殺したときに刑務所に入っていたら良かったね。そしたら生きていられたかもしれないのに。アマが殺した相手には感情移入しないのに、アマの死にはこんなに感情が動いている。日常生活においても人によってこういう格差、差別、区別?はあるよね。

 

でも、書いていて思うのだけれど、こんな世界恐ろし過ぎる。こういう世界は本当にあるのかもしれないけれど、触れていたくない。できる限り離れていたい。私の家族にも触れさせたくない。フィクションとして閉じ込めておきたい。

 

アマが危なっかしくて、にこにこしていて、微笑ましくて、愛らしくて、ずっと生きていてほしかった。別にルイがシバと付き合うのは良い、結婚するのも別に良いと思うんだ。むしろ自然かもしれない。だってルイはシバといるときのほうがドキドキして気持ち良くてワクワクして安定して甘えていたよーに見えたし。

 

 

でも、アマはアマで、2人とは違う場所ででも生きていてくれたら良かったのに。

 

 

アマ。この物語はフィクションであるはずだし、アマみたいに亡くなってしまった人がいてほしくないけれど、もしかしたら、そういう人がいるかもしれない。私とは違う世界、そう言ってしまいたくなるような怖い世界のなかで。想像もできない、うまく言葉にできないけれど、その人たちのご冥福をお祈りします。