みたくない現実を受け止めて行動できる人たち

 

大学のとき、大学卒業のとき、

みんな旅行に行ってた。

 

私は旅行への価値を見出せなくて、散々いろんなグループからいろんな場所に誘われたけれど、なんだか行く気になれなくて、半ば逃げるようにニュージーランドに留学した。なんでだろう?一番の理由は、たくさんの人と、たくさんのグループで、飲み会だとか家にお泊りだとかそういうことするので手いっぱいだった。それだけでもう疲れちゃってた。旅行までの気持ちの余裕が無かった。……それに加えて、もうこれがみんなで旅行できるの最後だなんて、みんな言っていたけれど、その意味が全然分からなかった。

 

旅行ができなくなるなんてこと、ある?

 

いつだって、できると思ってた。したくなったらいつだってできるでしょ?いくら忙しくたって、仕事があったって、結婚したって、大丈夫でしょ?わたし達。みたくない現実、未来なんて見なかったし想像もしなかった。

 

でも、そんなこと、あった。旅行はどんどん難しくなっていく。結婚、仕事、疎遠になったり。余裕がなかったり子供ができたり、それぞれの人生が改めて始まって、それは大学の頃、高校の頃とはまた違う自由としがらみと責任感の人生だ。

 

やっぱり私は、みんながちゃんと想像できることを想像できてなかった。みんなで集まることがこんなに難しく、珍しく、尊いものになるとは。

 

あの飲み会も、お泊りも、夜通し遊んでたことも、そういうのがずっと続くと思ってたあの日も、いまでは考えられないね。

 

見たくない未来でも。現実でも。しっかり受け止めて、そのときそのときを楽しめるよーにする。その貴重な時間を逃さないようにするよ。