当たり前のことが出来なかった

 

いままで、当たり前のことができていなかった。

スケジュール管理とか。寝坊しないとか。約束を守るとか。時間を守るとか。家事を溜めないとか。具合が悪かったら病院に行って。具合が悪くなる食べ物は避けて。いくら眠くてもお風呂に入って、洗顔もする。そういうの、できるよーになってきて良かった。

社会人になって、しかも職業教育をやってる学校で働くよーになったから身に付いたんだと思う。

 

善悪の判断、善人と悪人の判断もできなかった。いまはちょっとずつできるよーになってきた。(分かりやすい善悪はもちろん分かるけれど、分かりにくい善悪は分からなかったんだ。)

例えば、しばらく会ってなかった元カレに話すことをはばかられるようなことはもうしないよーにしようと思った。私にとっての判断基準として分かりやすい考え方を、またひとつ見つけた。

なんだか軽いのやギャルやそういう類のものになんとなく惹かれていたけれど、そういうのはもういいやと思った。中学校時代をどこか引きずりながら生きていたんだね。そういうのじゃなくて、まじめに、気楽に、育ち良く、綺麗に美しく生きていくのか良いね。心からそう思えるよーになって良かったよ。前の職場で「そういうの緩い子だと思ったよ」って言われたの、すごく恥ずかしい。

 

元カレに、どうしてた?って言われたらなんて答える?

 

前の職場では同期のふたりがうちのマンションに泊まりにくるくらい仲良くなったよ。先輩も泊まりにきてたよ。で、なんだか雑に扱われることもあったよ。それはすごく悲しいことだったよ。

あとは同期のひとりと付き合ったんだけど、「知的障害無理だわー」って一言ですっごく、この人と一緒にいて良いのかな?って思ってその日の夜ごはん、つけ麺食べながら「すっごい好きだけど一緒にいられないね」って言って別れたよ。

生徒たちはみんな良い子だったし、私のこと好きで、両思いだったな。職員室にいるのが辛いときも生徒たちと会ってるときは忘れられたよ。生徒たちに助けられてたんだ。

 

いまの職場では……1年目と2年目は必死過ぎていま考えると痛いところもあるけど、でも一生懸命頑張ったからもし昔の自分に声をかけてあげるなら、大丈夫だよって言ってあげたいかな。すごくやりがいあるし、生徒たちと一緒に過ごす時間はかけがえのないものだけど、全体的におじさんが苦手かな。次に転職するとしたらどうしようかな、まだ考え中。すっごく惚れ込んで入職した職場だからいまいち決めきれないのかもしれない。ただ、理想と現実って……どうしてもあるし、どこにでも嫌なおじさんはいるよね。でもねえ、前の職場から転職して、今の職場でも大変なことがたくさんあるけど、前の職場に戻りたいなんて思ったことないんだ。だからそういうものなんだと思う。

 

だから、前向きにやっていくよ。

 

……こんなこと、もちろん赤裸々に話したくないからかっこ良く話すよ。でも話したくないような経験はしない選択をしていこうと思う。愚痴にならない人生を選ぼう。