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自分の弟に持つ思いを、自分にも持つ

 

ふと、思った。

 

ちょっと昔の話になる。

 

弟は私とは違う中学校に行ってほしいと思っていた。弟は中学受験に成功してほしいと思った。弟は素直で可愛さ愛おしさのかたまりのような子だったから、絶対受かると思った。実際、弟は良い中学校に合格した。

 

私が落ちた中学校に。

 

私は誰にも内緒で中学校受験をして、そして落ちた。あんまり中学校受験の意味も分かっていなくて、勉強も分からなくて要領を得ない感じで、いま考えると落ちて当たり前だ。

 

私の成長ってのろのろしているので、人よりもいろんなことに時間がかかる。よく占いで大器晩成って書かれていた記憶があって、しかもそれに喜んでいた記憶があるけれど、大器晩成、確かにそうかもしれない。私は少しずついろんなことが分かっていくタイプで、とりあえず大器なのかどうかは置いておいて、時間がかかるから。もうちょっと早く勉強ができるようになっていたら、受かっていたんだろーなと思う。でも落ちたからこそ、できるよーになったというのもあるのかな。

 

私はどちらかというと人生を楽しんできているので、人生をやり直すなんてことはあんまり考えないけれど、中学校受験に成功していたら、また違う人生になっていただろうなとは思う。

 

私の地元の中学校は荒れていて、殺人未遂なんかが起きるよーなところだった。かわいー女子やかっこいー男子が不良化してごてごてになっていた。かわいくてかっこよくて、でもそれがその子たちの人生のピークって感じを私はどこかで感じ取りながら、その子たちのブログなんかを読むのが好きだった。今を、今のことだけを考えて生きているあの感じ。たまにその子たちのSNSを覗くと、あの頃の輝きは感じられなくて、あららと思うと同時に優越感を感じる。勝手に。

 

でも、私はそういう子たちと手紙交換したりプリ交換したり、話したりするのも好きだった。不良たちが先生たちに刃向かうのを、ちょっとひきながら見てたりたまにおもしろく思いながら見ていたり、していた。絶対に参加はしないけれど。

 

私は先生に刃向かう意味が分からなかったし、ルールは大切にしたかった。不良たちがやっていることは、私には絶対無理だった。そのぶん、できないことができる彼らのことが、かっこよく見えることもあった。

 

その一方で。中学校の、男子同士の下品な笑いがすっごく嫌だった。教室のうしろでパンツ脱がせたり気絶させたりいろいろしているの、すごく恐ろしかった。男子と女子が順番に付き合ってセックスしてるのも気持ち悪いな〜と思った。同い年なのに考えることもやることも全部攻撃的で、先のことを考えずに動く傲慢さや考え無しの感じが、本当に本当に恐ろしかった。

 

頭悪い子たち(いま考えると、ちょっと発達障害があったのかも)にも二種類いて、不良化する子といじめられちゃうような弱い子、両方を結局私は軽蔑してた。でも不良はコンテンツとしてはおもしろくて、怖いもの見たさで絡みたいときもあったし、彼らの影響力にイライラすることもあった。

 

私は私で、基本的には勉強も行事も頑張るよーなグループにいたけれど、中2の頃はいろいろ間違えちゃってぶりっこって思われて、すっごい苦労した。でもそのおかげで荒治療されて、私は人間関係でほとんど悩まなくなった。んだと思っている。

 

で、先の話に戻る。私はあの中学校時代があって良かったと思うけれども、でも弟にはもっと良い場所で学んでほしいと思った。もっと良い中学校で過ごしてほしい、あの場所は弟にはふさわしくないと思った。だから絶対に合格してほしかった。

 

私はいま、底辺校にいて、それは私が色々なものを「ほっとけない」という思いを持っていたからだけれど、弟には底辺校に勤務してほしくないと思う。向き不向きがある、弟には良い生徒たちに囲まれて過ごしてほしい、と。

 

そして今、思う。私だって、良い生徒たちに囲まれて過ごして良いんじゃないか。底辺校の指導は底辺校の指導で、向いている先生方がいる。私には向いていないんじゃないか。私の人生と似た人生を歩む学生を教えたい。弟に私が願うように、私も私自身に願おう。

 

来年は希望を出そう。